設計の考え方

外と内の繋がりを大切にする

 住まい手の暮らしにあった形、長く愛着を持てる棲家を設計したいと思っています。家は家電や車とは違い、長い年月、生活を丸ごと包み込む器です。動かせない、簡単にはつくり替えられないものだからこそ、外部からの視線や距離感考慮しながら、敷地を通る風や日差しを取り入れる提案をしています。

  

無垢の木と自然素材を使う

 無垢の木や漆喰、和紙などの自然素材を好んで使っています。特に杉や桧の調湿効果は四季を通じ感じられます。手や足で触れる、全身で感じる人間の感覚は正直です。環境や社会が変化しているため、全て昔のままは難しいのも現状です。それでも設備機器に頼り過ぎず、自然を感じながらの生活は可能だと考えています。分かり易くてシンプルな暮らしを大切にしています。

手刻みの良さ

 出来るだけ骨組みである構造材は大工による手刻みにしています。一本一本特徴やクセがある無垢材を見極め、適材適所に振り分ける技術は手刻みならでは。木の家の本当の価値を忘れずにこれからも残して行きたいと思っています。

地元の木を使う環境の取り組み

 地元の木を使い育てることは、その地域の二酸化炭素を吸収し固定します。それは機械や設備でエコを謳うよりも、環境に直結するシンプルな取り組みです。育てられる資源である森林を健全に保つことで、水と空気を守り、木の家づくりも循環します。​ 

 東京にも森林があります。東京の山で育った杉や桧を使った家づくりも行っています。仕上げや構造といった部分的な使用から、全て100%でつくることも可能です。農作物と同じように住まいでも地産地消は可能なのです。食べることと同じ目線で、地元の材料を少しでも取り入れる家づくりを考えてみませんか。

 川上から川下まで緩やかに繋ぐ住まいを想像しながら、ひとつひとつ紡いでいます。

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